世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ウィームスモルツ シングルカスクリリース キルシュガトー1988    56.0%

  • 地域: アイラ
  • ブランド: ウィームスヴィンテージモルツ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: アジア、ヨーロッパ、イギリス
  • 掲載号:132号

クリス・グッドラムSCORE8.0

香り
ファーストフィルのオロロソシェリー樽からくる、盛大なアロマ。グリーンオリーブ、レーズン、イチジク、青っぽいナッツ、酸化したフルーツ。時間が経つにつれて、かなりハーブ香と糖蜜の香りが強まる。繊細な香り高いスモーキーさを伴っている。
風味のバトルは、すべてシェリーモンスターの仕業だ。糖蜜がダークチョコレート、コーヒー、軽いスモーク、塩気、ざらついたタンニンなどと混ざり合う。
フィニッシュ
アルコールの感触が唾液を誘う、ハーブ風味の余韻。甘い糖蜜と、結晶化された柑橘の感触が持続する。
コメント
香りを嗅いだだけで、これは蒸溜所の特徴がゼロのウイスキーであろうと確信した。それでも非の打ち所がないウイスキーではある。

ジョエル・ハリスンSCORE7.9

香り
シェリー爆弾の登場だ。蒸溜所の特徴は、残念ながらすべて消え去っている。心地よいオーク香とチェリージャムのはっきりとした感触があるが、他の香りはあまり感じない。しっかりと磨き上げた新しい材木とコーヒーの匂い。
見た目の色から予想したほどドライではない。実際のところバランスはよく、フルーティーな風味(イチゴ、バルサミコ酢、ラム、カシスジュース)がかなり感じられる。 加水するとどうなるか確かめたが、ほとんど同じだった。
フィニッシュ
苦味はこのフィニッシュに集約されている。オークの余韻がやや過剰。
コメント
「くっきり眉毛」のメイクみたいで、個人的には味を作りこみすぎた印象。だがこれをもっとも魅力的なウイスキーだと感じる人もいるかもしれない。